アートとクラフトのさじ加減


猫の仏像を作る漢山の作品

いつも思うことですが、手づくり作品を売っているのを見ていて残念だなと思う方と、よく考えて上手に売っているなと思う方がいます。

なぜこんなに差がでてしまうんでしょうか、

それは始める前にどんな風に売ろうかと考えて、事前に調べている方と、調べないでとりあえず始めてしまう人の違いかもしれません。

京都の手作り市でアロハシャツを売っている方がいました、こんな場所では珍しいので思わず声をかけて話を聞いたことがあります。

普段からアロハがすきだったこともあり作って売ろうと思ったそうです。

そこまではよくある話ですが、彼女の話には続きがあります。

アロハの世界ではビンテージものコレクターとかがいて、こういうマニアに気に入ってもらうと結構な価格で売れるていくとのこと。

そういうことをよくご存じですから、普段からそういうコレクター向けのアロハをつくって、もっぱらオークションで販売していると言われていました。

手作り市に出るのは初めてで、どんな商品が売れるのかリサーチも兼ねてオークションで売れなかった物を持ってきたそうです。

また別の日に陶器を売っていた女性ですが、彼女の陶器の売りは細かな絵付けです。

色彩が綺麗な陶器がならんでいて小さな湯のみに3000円ほどの価格がついています。

そんな中にシンプルなそば猪口が一角に並べられていました。こちらには繊細な絵付けはなく値段も1500円前後です。

それに気づいたので話を振ると、これは普段作るものとは違うものだということ。

「そば猪口」はコレクターがいる売れ筋商品なので、こういうところで店を出すときは必ず持ってくるとのこと。

このように制作しているもの、売ろうとしているモノや顧客の事情をよくわかっている方はとても上手に売っているな感じます。

自分の趣味から手づくりを始めるケースがほとんどだと思いますが、いざ「売る、買ってもらう」 という場面ではやはり相手の求めているものにも気を配ることも必要でしょう。そうすると作るものも少し違ってくるし、売り方も変わってきます、そしてもちろん売上も違ってくる。

自分のエゴで突き進むのはアート作品、売りたいと思うならエゴは一旦捨てることも必要かもしれない

ただエゴがないと個性のないつまらないものになる、エゴだけだと売れるかどうか全くの運まかせになってしまう。

このあたりのさじ加減を間違わないのが売れる作家でしょうね。

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