チャンスの前髪:日本をコスプレイヤーの聖地に


令和元年、春真っ盛りですが、昨日2日は全国的に良い天気だったので私もウォーキングをしてきた。。

近所に鶴見緑地という大きな公園ある。まずここまで自転車で10分走り、そして園内を小一時間ほど散歩するというのがエクササイズとなっている。

実はこの公園はかって花博というイベントが開かれた場所だ。今も大阪市が花や木の手入れをしていて、今、春ということで様々な花が見事に咲いている。そしてそれを目当てに多くの人が来ている。

特に絨毯のごとく花畑が広がる一角では、そこ、ここで子供やペットの写真を撮っている人がいるのだが、最近目を引くのがコスプレイヤー達だ。

4月 桜の時期の休日などは3、4組のコスプレイヤーを見かけたが、それもすっかり当たり前の風景になっている。

ここに来るコスプレイヤーは大抵は女性であるが、私には彼女たちのコスプレが何なのかはほとんどわからない。

しかし明らかなのは、ビビッドな色をしたウィッグをつけて、手作りっぽいコスチュームに身を包み、カメラの前でポーズを取っている姿はどう見てもそうだろう。

実は20年ほど前に大阪日本橋で店をしていたとき、上の階にコスプレイヤーの写真を取るスタジオを作ろうとしていた人がいた。

彼の本業は金券ショップだが、当時コスプレイヤーというと、コミケット等の漫画やアニメのイベントでしか見かけなかった時代に彼らをターゲットにした商売を考えていた人だったのでとても興味を惹かれた。

そして2010年ころから、その日本橋で毎年11月にコスプレイヤーのお祭りが開かれるようになった。それを知ったときはいよいよトレンドが来たなと思った。

表題の「日本がコスプレの聖地になる」というのは、世界のコスプレマニアが日本で交流できるようなビジネスが出てくるということ。そしてこれは大きなマーケットになるだろうと思っている。

理由のひとつは、コスプレの発祥の地が日本であること、コスプレの元ネタはほとんどアニメや漫画である、現在それがゲームキャラクターやスターウォーズなどの映画のキャラクターまでに広がってきたのだ。

当然アニメの本場である日本が主導してコスプレのイベントを世界に発信することはなんの違和感もないしとてもインパクトがあると思う。

2つ目の理由は、日本の文化の特殊性だ、2000年近い歴史があり、特に江戸時代の鎖国政策によって欧米の文化に侵食されずに質の高いレベルで文化の醸成がされた結果、際立った独自性を持った文化が育ってきた。それは昨日書いたカレーという食文化でも同じだが、これらは海外からの人をよべるものだ。

そして 海外コスプレーヤーにとってはこの日本という不思議の国のコスプレヤーと交わることに憧れがあってもおかしくない。

3つ目の理由は日本がとても安全で、近代化した国であること。

特に欧米の人たちにとって、アジアの国に行くということは治安や衛生の点でリスクや不快な部分も覚悟しなければならないのに対して、日本は治安や衛生面で世界ナンバー1の快適な国であることは周知されている。

だからチャンスが有れば行ってみたいと思われているのだ。

確かに以前よりも見かけるようにはなったが、コスプレがビジネスとして金になる、と今言い切るだけの決め手がないことも確かだ。

そこで思ったのが、昨日の間借りである。喫茶店や漫画喫茶でコスプレヤーが集まれる日を作ってみてはどうだろう。
写真を取れるとか、コスプレを参加型イベントビジネスとして演出すれば家族もターゲットにできるだろう。

たとえば手作り市などの町おこしイベントに、コスプレを導入するというのも面白いと思う。

実は観光の街京都にはおばけや妖怪をテーマにしたイベントがあり、そこではおばけや妖怪のコスプレが行われている。

1つは秋に大将軍商店街で行われる妖怪仮装行列「一条百鬼夜行」、大将軍商店街と姉妹提携を結ぶ台湾妖怪村の妖怪も登場するという本格的なもの。同時開催の妖怪アートフリマ「モノノケ市」も知られるようになった。

もう一つは、昭和初期に廃れたイベントでが最近復活したと言われている「節分お化け」。
京の花街の芸妓などが時代劇やスポーツ選手、海外の民俗舞踊など、通常の衣装とは違う様々な扮装をして座敷に出るもの。

こんなイベントがよその街でも開かれていけば新たなビジネスのタネになっていくのではないか。

「わが街をコスプレイヤーの聖地にする」 と名乗るような街があちこちに出現してくればきっと面白くなる。

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