ライセンスショップというビジネスに注目してみる_その1


以前、手作り市で「手作りの猫はんこ」を作って販売されていた作家さんと仕事をしたことがあります。

その作家のウリは
1.「猫のデザインのユニークさ、豊富さ」
2.「その場で名前を入れて渡すセミオーダーシステム」
3.「はんこの持ち手が手作りの陶器の猫人形というオンリーワンアイテム」
4.「オーダー品であるのに手頃な価格」

この4つで、実際に人気の作家さんでした。

特にオリジナルデザインを豊富に持っているので、単純な卸販売ではなく、彼の持つこれらの資産を活かせるビジネスを私は提案しました。

それは「街のハンコ店」や「猫グッズショップ」に「店頭でオーダーを受けて制作して渡す猫ハンコ販売」のシステムを提供するというものです。

お店では予め猫デザインが彫られた版に、スタッフが顧客の希望の名前を彫りいれて、販売するのです。

彫るのはひらがな、カタカナ、アルファベットのいずれかが選べます。

私が提案したこのシステムは、はんこ店や猫グッズショップの店舗に一部にこのシステムを導入するということです。

たとえばフランチャイズチェーンというものがあります。代表的なものがコンビニですが、本部からの商品供給や管理システムを導入することで、すべて同じ形態のお店になります、まさにチェーン(鎖)のように同じ輪をつないで作られているものです。顧客はひと目で同じ店とわかりますが、このタイプは本部に大きく依存するものですから自由度はなくまた初期資金に大きなお金が必要になってきます。

これに対して、私が提案したのはライセンスショップと呼ばれるシステムです。これはフランチャイズチェーンのシステムの中で良いとこ取りをしたものとも解釈できると思います。

たとえばサンリオという会社がキティというキャラクターの権利を持っていますが、実はこのキャラクターは開かれたもので他の企業がキティのキャラクターを借りておジナルの商品を作ることができるというビジネスです。

今回の場合、お店側はキャラクタ(作家の猫イラスト)を使って独自にはんこを作って販売するという形態になります。

ライセンスビジネスを導入することでお店にとっての最大のメリットは、既存のお店のコンセプトをそのまま活かせるということです。

すでに顧客がついているので売上アップも、競争力も時間をかけずに達成できるということです。

もちろん小さな規模から導入できますからお金も余りかかりません。

ここでは作家が本部の立場になります、本部はオリジナル商品であるオリジナル版の質を落とさず、量を豊富に供給できるかどうかが売上に大きく影響します。

では次回はライセンスビジネスの肝について書いてみたいと思います。

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