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職人チームが古くて新しい

前回に続いて信三郎帆布の番組から気づいたことを書いてみます。

番組の中で職人さんたちが働く様子が紹介されていました、興味をひいたのは カバン制作を2人一組というチームで完成させていることです。

まず下職と呼ばれる人が帆布に折りを入れて、パーツの端を木槌で丁寧に叩いて癖をつけていきます。その作業が終わるとミシン担当がそれを縫製していくという流れになっています。さらにいつも同じものを作っているのではなく、様々な種類のカバンをこの2人のチームで完成させていくそうです。

信三郎帆布のWEBサイトには職人さんたちにインタビューした内容も掲載されているのですが、その話の中にもこのチーム単位での仕事の様子が紹介されています。若い人たちが信三郎帆布の職人仕事に憧れてやってきて、そして先輩から技術を学びながら、ひとつひとつ責任をもって鞄をつくっている。

また新しい柄やアイテムの開発にも職人全員が意見を出せる環境になっていて、それにより高いモチベーションが維持されているようです。

実はこの職人的製造システムが今見直されていて、大量生産時代に分業製造されていた製品、特に家電製品等でも復活しているようです。

その大きな要因は多種類の商品を一つのラインで製造することで発生する過剰な在庫や、作業ミスをなくす為だそうです。

その製造の現場では作業者一人が、一つの製品の組み立てを担当し、最後に組み立てをした作業者の名前を入れて出荷している様子が紹介されていました。

製品を知り尽くした職人たちがチームで企画から制作までするというは、実は古くて新しい製造業の形ということ。

注:本文と画像は関係ありません。

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