プロ志向のハンドメイド

ペーパークラフトの上手な見せ方と売り方をみた

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最近Youtubeで見つけた「Hattifant」という作家さんがいます。

ジャンルはペーパークラフトで、主にクリスマスのようなイベント事で使えるデコレーション用のペーパークラフトを販売されています。

最大の特徴は、このペーパークラフトが完成品ではないこと。自分で制作するためのキットとして販売されていいます。

ユーザーはPDF形式のデーターをダウンロードで購入して自身でプリントアウトして、色を塗り、ハサミでカットして折って完成させます。そしてできたものをデコレーションに使って楽しむという商品です。

私が素晴らしいなと思うのは、そのユニークな形と柄でできたデザインです。

球体をイメージさせながら規則正しい凸凹のアクセントがポイントになっていて、でもなぜか自然の木の実のような懐かしさや安心感をかんじさせてくれます。

とくにその凸凹に沿うように柄が載せられていてこの柄と色とサイズのバリエーションが様々で、飽きずに楽しめる商材になっています。

この球体の作り方は長方形の紙の両端をつないだ帯状のそれを3個合わせて完成させているもので、特徴的な凸凹は予め長方形に4箇所、円弧の折りを入れて実現しています。

こちらに制作用の動画が公開されていますが、実に簡単な構造になっていて一度見れば誰でも制作ができます、ここも魅力的なところです。さらにこの商品がデコレーションに特化していることがとてもいいと思います。

ペーパークラフトというと日本では切り紙、折り紙、あと凝った一品物を思い浮かべます、つまり大抵は作品として販売をされているものが大半です。しかしこれでは数を売ることはむつかしい、それに力作にもかかわらず紙という素材では価格もあまり高額には出来ないのです。

もちろんキット商材もありますが、「作る楽しみ」に主眼が置かれいるものが多く、そしてなかなか制作は手強わかったりします。
そうなるとリピーターはマニアに限られていってしまいます。

ところがこのようにデコレーションという分野に特化することで、簡単なキットでも気に入ってもらえればリピーターになってもらえるのです。特に小さなお子さんのいる家庭とかパーティーなどのイベント事にもってこいです。

これを見て思い出したことがあります。

以前切り紙作家と一緒に仕事をしていたことがありました、その時にデコレーション用に切り紙の企画販売を提案したことがあるのです。

その商材はパーティなどでビールなどのボトルのネックに掛けておくペーパークラフトでした。象や猿や馬やうさぎがテーブルやボトルの首にぶら下がっていて、お客様を迎えるというテーマのものでした。

WEBでこのサンプルを公開したところ実際に結婚間近の女性から「注文したいので商品化してほしい」という要望が来ました。しかし残念ながら「作家自身の制作」にこだわりがあり、PDF化、つまりデータによるキット商品化は実現しませんでした。

すぐそこでお客様がほしいと言ってくれていたのに・・・とても残念な気持ちなりました。

もし売れる手づくり作品を作りたいと思うのでしたら、まず顧客の声には敏感に反応した方が良いでしょう、まず試作して販売してみるのです、売れなければ改良するなり、最悪やめればよいのです。

大きな工場で作っているわけではないのですから大したリスクにはなりません。手づくり作家の強みはそこにあり、これを100%生かすべきかと思います。

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